「幸せな人」とは、見た目やステータあるスで判断できるものではありません。今回は幸せな人と不幸な人との違いや幸福な人の習慣・口癖・考え方の特徴を解説します。さらに、幸せを感じられる人になるための方法・コツもあわせて解説するため、ぜひ参考にしてください。
◎「幸せな人」「幸せな人生」とは?
幸せな人になりたいと感じつつも、不安や悩みがあって自分が不幸せだと考えてしまう人は多いでしょう。また幸せになりたくても、実際には「幸せ」とはどのようなことなのかをすぐには答えにくいものです。
それでは、幸せな人や幸せな人生とはどのようなことか、不幸せな人との違い、幸せな人になれるかどうかのポイントなどを詳しく確認していきましょう。
■幸せな人かどうかは見た目で判断できない
本人のステータスが高い人がいると、ついつい「幸せそうで良いな」とうらやましくなって嫉妬したり、自分のことを悪く考えて落ち込んだりしてしまいがちです。しかし、実際には幸せな人かどうかを見た目やステータスで判断できません。
年収や肩書、有名企業に勤めているなどの条件から「すごいな」と感じる人であっても、本人は幸せに感じていない可能性があります。また、謙虚を美徳とする日本では、自分から「幸せです」とはなかなかいわないこともあって、幸せなのかどうかを他人が判断できないでしょう。
■幸せな人と不幸せな人の違い
幸せな人と不幸せな人の言動や考え方などの違いは、以下のとおりです。
・不幸な人は周りの人と自分をすぐに比較し、幸せな人は自分を基準にしている
・不幸な人は物事を否定的に考えやすく、幸せな人は物事をポジティブに考えやすい
・不幸な人はなにもしない時間が長く、幸せな人は自分のやりたいことをやっている
・不幸な人は他人からどう思われるかを気にしすぎていて、幸せな人は自分のことを大切にしている
・幸せな人はその周りも明るい性格の人が多い
なお、自分のことを「幸せだ」という人や、「不幸せだ」という人もいます。ただし、これらは本当に幸せな人・不幸せな人なのかどうかではなく、人目を気にして話している可能性があります。
■幸せな人になれるかどうかは「自分への納得感」
結局のところ、幸せな人になれるかどうかは、条件面ではなく「自分への納得感」の有無による違いが大きいです。もしもあなたが自分がやっていることに納得できていれば、幸せな人生を歩めているといえるでしょう。
一方で、顔が良くて頭脳明晰であるなど、どれほど条件面が優れていてうらやましいと感じる人であっても、本人に納得感がなければ幸せとは感じられません。逆に人生の選択肢が多い分、やりたいことがわからなくなって納得感を持てない可能性もあるでしょう。ステイタスが優れているからといっても、必ずしも幸せを感じられるわけではないのです。
もしもあなたが周りを見て「あの人は幸せな人だ」と感じるのであれば、それはその人が幸せかどうかではなく、あなたが思う幸福の条件に一致しているのだと考えられるでしょう。あなた自身が幸せだと思えることが条件重視なのであれば、それをはっきりとさせて自分の条件を良くしていくことで幸せに近付けます。
◎幸せな人の特徴をチェック!
同じようなことをしている人でも、幸せな人もいれば不幸せな人もいるものです。幸せな人、幸せな人生を送っている人には、共通する習慣や口癖、考え方の特徴があります。
それでは、幸せな人とはどのような人なのか、特徴を詳しく確認していきましょう。
■幸せな人の習慣
幸せな人の習慣には、以下のようなものがあります。
・だらだらする時間が短く、いつも目的を持ってやりたいことをやっている
・ポジティブな性格の人と多くの時間を過ごしている
・周りとの差を「不幸だ」と感じるのではなく、なぜ差がついたのかを自分から調べる
・夜更かしせずにしっかりと睡眠をとる
たとえば、いつも自分の目的に沿ってやりたいことができていると、満足感や充実感を得やすくなります。その分、幸せも感じやすくなるでしょう。
■幸せな人の口癖
幸せな人は、ネガティブな言葉よりもポジティブな言葉を口癖にしています。日本では自分のことをへりくだっていう文化があるものの、心理学から見ればプラスの言葉をいったほうが幸せになりやすいものです。
ポジティブな言葉を言って自分の耳でも聞くと、前向きになれたり行動に移しやすくなったりします。また「運がいい」などのポジティブな言葉を使っていると、「ハード・トゥ・ゲット・テクニック」によって、自分自身が特別だと言い聞かせられて脳が幸福だと感じやすいです。
ハード・トゥ・ゲット・テクニックとは、特別扱いされると嬉しくなるという心理学のテクニックのことを指します。脳が幸福感を覚えることで自然とポジティブな考え方をしやすくなって、行動の幅も広がっていくという好循環がうまれます。
■幸せな人の考え方
幸せな人の考え方の特徴は、以下のとおりです。
・最初から結論を決めず、プロセスの先の結果を大切にする
・努力の過程を楽しむ
・不幸を理解している
・自分よりも上や下を見るのではなく、自分にとって必要なことを具体的な数字で理解している
・経験を不幸だと決めつけない
たとえば、なにか大変なことがあって苦労した場合であっても、あとから思い返すと「あのときがあったから今がある」と感じられるかもしれません。幸せな人は、自分が不幸だと決めつけるなど、白黒どちらかだけに二分しようとしないものです。
◎幸せな人になるための3つの方法・コツ
幸せな人になるための方法やコツには、以下のようなものがあります。
・良い人間関係を築く
・自分と他人を比較しない
・はじめから結論を決めない
また自分磨きをおこなうことや趣味に没頭すること、しっかりと寝て規則正しい生活を習慣にすること、目標や夢を見つけることなども、幸せな人に近付くためにおすすめのコツです。
それでは、どのようにすれば幸せな人に近付けるのか、さらに詳しく確認していきましょう。
1.良い人間関係を築く
先述のとおり、幸せな人の周りにはポジティブな人が多いです。周りから良い刺激を得られるため、自分のモチベーションも高まります。さらに、幸せな人ばかりの状態であれば、周りから攻撃されることもなく、自然と良好な関係を築きやすいものです。
また、日々の生活を豊かにして「幸せだ」と感じられるようにするためには、友人や家族などの身近な人の存在が大きいといえます。ハーバード大学の成人発達研究でも、幸福な人生でとくに大切なものは、「富」や「名声」ではなく「良い人間関係を築くこと」だと発表されています。良い人間関係を築き、幸せに近づきましょう。
2.自分と他人を比較しない
幸せだと感じるためには、自分と他人を比較しないことも大切です。自分と他人とを比較して、自分のほうが劣っていると感じると、不幸を感じやすくなります。
しかし、先述のとおり条件が良くてうらやましく感じる相手であっても、幸せだとは限りません。そのため、周りに「良いなあ」と感じる人がいたとしても、嫉妬したり自分は駄目だと感じたりしなくても良いのです。
「もし〇〇だったら幸せなのに」と思うのではなく、自分磨きをしたり自分がやりたいことに没頭したりなどすると良いでしょう。
3.はじめから結論を決めない
幸せになるためには、はじめから結論を決めないようにすることも大切なポイントです。例えば、「〇〇できないならば不幸せな人だ」と決めつけてしまっていると、自分がそうしたいと思った通りに物事を進めていても、幸せだとは感じられなくなることがあります。はじめから結論を決めておくのではなく、途中のプロセスを経て出た自分の答えを大切にすると良いでしょう。
◎幸せを感じていられる人になろう!
幸せな人か不幸せな人かは、条件面ではなく「自分への納得感」があるかどうかが大きいです。もしもあなたが自分がやっていることに納得できていれば、幸せな人生を歩めているといえます。ステイタスが高い人をうらやましがるのではなく、納得できるような自分になりましょう。
幸せな人の特徴やそうなるためのコツを理解して、今よりも幸福を感じられるようになりましょう。