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オーガニックとは? オーガニック食品の意味、有機栽培との違い、オーガニックシャンプーなどの特徴を解説


オーガニックとは、「有機の」という意味。「化学肥料や農薬を使っていない農産物や加工品」を指し、これらを「オーガニック食品」と言います。当記事では、有機栽培や無農薬との違いや、オーガニックのメリットなどを紹介。そのほか、オーガニック検索などのビジネス用語も解説します。


健康志向の高まりもあって、「オーガニック」という表現のついた商品を見かけない日は無くなりましたよね。自然食品の専門店も珍しくありません。

「オーガニック食品」「オーガニックコスメ」と聞くと、なんとなく身体に良さそうというイメージを持つ方が多いのでは? しかし、例えば「オーガニック野菜とは?」と聞かれると、その定義を自信を持っていえる人は少ないかもしれません。そこで当記事では、オーガニックの意味についてわかりやすく、かつ簡単に解説していきましょう。


◎オーガニックとは?

まずは、オーガニックという言葉の意味について説明します。

■意味

オーガニックは英語の「organic」に由来し、「有機の」という意味です。化学肥料や農薬などの合成化学物質を使わず、油かすや鶏糞など、有機肥料を使った農産物や加工品を「オーガニック食品」「有機食品」と言います。

オーガニックは、自然の力を生かした農法で、環境への負荷が少ないのが特徴です。例えば、農産物を収穫した後に出る葉や藁を肥料とし、それらを牛などの家畜が食べます。そして家畜の糞を堆肥として、農産物の栽培に利用… と、自然の恵みを循環させながら、食品をつくるのです。

近年では、私たち消費者の食や環境への意識が高まっていることもあり、オーガニックのニーズは増加傾向にあるようですね。
■日本におけるオーガニックの基準

昔の日本では、オーガニック食品の基準は明確に定められていませんでした。そこで、農林水産省は、「有機農産物」「有機加工食品」「有機畜産物」「有機飼料」に対して、JAS規格を設定。例えば、農産物であれば、化学肥料や使用禁止の農薬を使用していないこと、遺伝子組み換え技術を利用していないことなど、細かな基準を設けました。
規格を満たせば、「有機JASマーク」の表示が認められ、オーガニック食品として販売することができます。


◎オーガニック・無農薬・有機栽培の違い

オーガニックと混同しやすい言葉に、「無農薬」や「有機栽培」があります。いざ、オーガニックとの違いを聞かれるとわからない… という方も少なくないはず。続いては、無農薬と有機栽培の意味について解説します。

■無農薬栽培とは

無農薬栽培とは、その名の通り、農薬を使わずに農産物などを栽培することです。ただし、「無農薬野菜」と言っても、土壌に農薬が残っていたり、近隣農家から農薬が飛んでくることも。必ずしも残留農薬がないとはいえないため、農林水産省は「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」といった言葉の表示を禁止しています。
ちなみに実は、オーガニック=無農薬ではありません。有機JAS規格で使用が許されている農薬であれば、使ってもOKなのです。


■有機栽培とは

有機栽培とは、簡単にいうと化学肥料を使わず、有機肥料などを使って栽培すること。前述しましたが、「有機の」=「organic」です。ですので、「オーガニック」と同じ意味ととらえていいでしょう。


◎オーガニックのメリット

「オーガニックは意味がない」という声も聞きますが、人にも環境にもやさしいオーガニックにはメリットが多数あります。オーガニックのメリットについてさらに詳しく見ていきましょう。


1:安全性が高い

オーガニックは、化学的に合成された肥料や農薬を使用していません。そのため、オーガニックではない食品に比べると、農薬や添加物などの化学物質による危害リスクは低いといえそうです。しかし、すでに触れた通り、オーガニックでも農薬不使用とはいえないので注意しましょう。


2:環境にやさしい

オーガニック農業とは、自然の恵みや循環を生かした生産方法や栽培方法です。環境への負荷が少ないのは、大きなメリットでしょう。また農林水産省によると、オーガニック農業には、生物の多様性を保全したり、地球温暖化を防止する効果もあったとか。


◎食品以外のオーガニック商品は?

オーガニックと聞くと、食品を思い浮かべますが、食品以外にも化粧品や繊維などさまざまなオーガニック商品があります。コスメやシャンプーなどのオーガニック商品について紹介しましょう。

■オーガニックコスメ

オーガニックコスメとは、化学肥料や農薬を使わずに栽培された植物が主原料のコスメのこと。オーガニック食品と同じく、環境にやさしいコスメといえそうですね。なお、海外にはオーガニックコスメを認証する機関が多数あります。代表的なものは、「ECOCERT」「BDIH」「Na True」「USDA」「COSMEBIO」などです。


■オーガニックシャンプー

オーガニックシャンプーとは、化学肥料や農薬に頼らずに栽培された植物を原料とするシャンプーのこと。オーガニックコスメのシャンプー版です。


■オーガニックコットン

オーガニックコットンとは、有機農法で栽培・生産された綿のこと。3年以上、農薬や殺虫剤、除草剤などを使っていない土壌、かつ栽培であること、遺伝子組み換えではない種子を使用していることなど、細かな基準があります。これらの基準を満たすと、第三者認証機関によって「オーガニックコットン」の認証を受けることができるのです。


◎「オーガニック」を使ったビジネス用語を紹介

オーガニックという言葉は、ビジネス用語にも使われていることがあります。ここでは、「オーガニック検索」と「オーガニックグロース」の意味を紹介しましょう。


■オーガニック検索

オーガニック検索とは、「自然検索」とも呼ばれ、Googleなどの検索結果画面において、広告枠を除いた検索結果のこと。検索エンジン独自のアルゴリズムによって、関連するWebページがランキング形式で表示されます。


■オーガニックグロース

オーガニックグロースとは、自社の資源を活用して成長を目指す戦略のこと。オーガニックグロースに対して、M&Aや資金を調達することにより成長を目指す戦略のことを、「インオーガニックグロース」と言います。


最後に
今回は、オーガニックの意味や日本でのオーガニック基準などについて説明しました。「有機JASマーク」の付いたオーガニック食品は、スーパーでも見つけられますし、通販でも買うことができますよ。「環境にやさしい食品を選びたい!」という方は、ぜひオーガニックを選択肢の一つに入れてみてくださいね。